家族・人間関係でよく聞く韓国語-その①|韓国人が意味を解説

ドラマ韓国語

韓国ドラマでは名前よりも「お兄さん」「お姉さん」といった呼び方が頻繁に使われます。

韓国語読み方意味
㉛ 오빠オッパ女性から見た年上の男性・兄
㉜ 형ヒョン男性から見た年上の男性・兄
㉝ 언니オンニ女性から見た年上の女性・姉
㉞ 누나ヌナ男性から見た年上の女性・姉
㉟ 엄마オンマお母さん

㉛ 오빠(オッパ)

韓国語
오빠

直訳
「お兄ちゃん」「お兄さん」

実際の意味
「오빠」は、基本的に女性が自分より年上の男性を呼ぶときに使う言葉です。

実の兄に対する「お兄ちゃん」だけでなく、親しい年上の男性、恋人、夫などにも使われます。そのため韓国ドラマでは非常によく聞く言葉です。

「오빠, 뭐 해?」
→ オッパ、何してるの?

「오빠, 보고 싶었어.」
→ オッパ、会いたかった。

韓国人が感じるニュアンス
日本語の「お兄ちゃん」と完全に同じではありません。

韓国では血縁関係がなくても、女性が親しい年上の男性を「오빠」と呼ぶことがあります。

特に恋愛関係では、

「오빠, 사랑해.」
→ オッパ、愛してる。

のように、彼氏を「오빠」と呼ぶのも自然です。

この場合、日本語で「お兄ちゃん、愛してる」と訳すと不自然なので、字幕では「名前」「あなた」などに置き換えたり、「オッパ」の部分を訳さなかったりすることもあります。

また、女性が甘えるように、

「오빠~ 이것 좀 해줘.」
→ オッパ〜、これやってよ。

と言えば、親しさや可愛らしさを強く感じさせる言い方になります。

ドラマで使われる場面
恋愛ドラマでは、女性主人公が年上の男性に、

「오빠, 나 좋아해?」
→ オッパ、私のこと好き?

「오빠, 가지 마.」
→ オッパ、行かないで。

などと言う場面がよくあります。

また、それまで「○○씨(○○さん)」と呼んでいた女性に男性が、

「이제 오빠라고 불러.」
→ これからはオッパって呼んで。

と言う場面もあります。

これは単なる呼び方の変更ではなく、「もっと親しい関係になろう」というニュアンスを持つことがあります。そのため恋愛ドラマでは、二人の距離が縮まったことを示す重要なセリフになることもあります。

日本人が使う場合の注意
「오빠」は、女性なら年上の男性全員に使えるわけではありません。

初対面の男性や会社の上司などに、いきなり「오빠」と呼ぶと不自然だったり、馴れ馴れしく感じられたりすることがあります。

また重要なのは、基本的に男性は年上の男性を「오빠」とは呼ばないことです。

男性から見た年上の男性は、

형(ヒョン)
→ 兄・親しい年上の男性

女性から見た年上の女性は、

언니(オンニ)

男性から見た年上の女性は、

누나(ヌナ)

となります。

つまり「오빠」は単なる「兄」という単語ではなく、話している人の性別・相手との年齢差・二人の親しさまで表れる、韓国語らしい呼称です。

韓国ドラマで「오빠」が出てきたら、「お兄ちゃん」と機械的に訳すより、「女性が親しい年上の男性を呼んでいる」と理解すると、二人の関係性まで見えてきます。

㉜ 형(ヒョン)

韓国語
형

直訳
「兄」「お兄さん」

実際の意味
「형」は、基本的に男性が自分より年上の男性を呼ぶときに使う言葉です。

実の兄に対する「兄貴・兄ちゃん」だけでなく、親しい先輩や年上の友人にも使われます。

「형, 뭐 해?」
→ ヒョン、何してるの?

「형, 같이 가.」
→ ヒョン、一緒に行こうよ。

日本語には完全に一致する呼び方がないため、ドラマの字幕では名前に置き換えたり、「兄貴」「先輩」などと訳されたりすることがあります。

韓国人が感じるニュアンス
「형」には単なる年齢差だけではなく、男性同士の親しさや信頼関係が含まれることがあります。

例えば、年下の男性が年上の男性に、

「형, 나 형 믿어.」
→ ヒョン、俺はヒョンを信じてるよ。

と言えば、「年上だから 형 と呼んでいる」というだけではなく、兄のように慕っているニュアンスも感じられます。

逆に、まだ親しくない年上の男性をいきなり「형」と呼ぶと、距離感が近すぎる場合があります。

ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、男性同士の友情を描く場面で非常によく登場します。

年下の男性が相談するとき、

「형, 나 어떻게 해야 돼?」
→ ヒョン、俺どうすればいい?

助けてもらって、

「형, 고마워.」
→ ヒョン、ありがとう。

喧嘩している場面なら、

「형이 어떻게 나한테 이럴 수 있어?」
→ ヒョンがどうして俺にこんなことできるんだよ?

という使い方もあります。

この最後の 형이 は「兄貴が」「ヒョンが」という意味です。信頼していた相手だからこそ、裏切られたときの感情がより強く表れます。

日本人が使う場合の注意
最も重要なのは、형は基本的に男性が年上の男性に使う言葉だということです。

女性が年上の男性を呼ぶ場合は、

오빠(オッパ)

男性が年上の男性を呼ぶ場合は、

형(ヒョン)

となります。

また、会社の上司や初対面の年上男性を、単に年上だからという理由で「형」と呼ぶわけではありません。相手との関係性によっては、선배님(先輩)・○○씨(○○さん)・役職名などを使うほうが自然です。

なお、ドラマでは親しい男性同士で、

「형님(ヒョンニム)」

という言葉もよく聞きます。<형+님(敬称)>の形で、「兄貴」「兄さん」のようなニュアンスです。場面によっては体育会系、組織、義理の兄弟のような独特の雰囲気を出すこともあります。

韓国ドラマで「형」が聞こえたら、単純に「兄」と訳すだけではなく、「年下の男性が、親しい年上の男性を兄のように呼んでいる」と考えると、登場人物同士の距離感がより分かりやすくなります。

㉝ 언니(オンニ)

韓国語
언니

直訳
「お姉ちゃん」「お姉さん」

実際の意味
「언니」は、基本的に女性が自分より年上の女性を呼ぶときに使う言葉です。

実の姉だけではなく、親しい年上の女性、友人、先輩などにも使われます。

「언니, 뭐 해?」
→ オンニ、何してるの?

「언니, 같이 가.」
→ オンニ、一緒に行こう。

日本語の「お姉さん」よりも、人間関係や親しさを強く表す呼び方です。

韓国人が感じるニュアンス
韓国人にとって「언니」は、単なる年齢差を表す言葉ではありません。「私より年上で、ある程度親しい女性」という関係性まで含まれています。

例えば、

「언니, 고마워.」
→ オンニ、ありがとう。

「언니밖에 없어.」
→ 私にはオンニしかいないよ。/やっぱりオンニだけだよ。

と言えば、実の姉でなくても、姉のように頼りにしている気持ちが伝わります。

また、女性同士で年齢が近くても、相手が年上で関係が親しくなれば「언니」と呼ぶことがあります。

ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、女性同士の友情や先輩・後輩関係で頻繁に登場します。

悩みを相談するとき、

「언니, 나 어떻게 해야 돼?」
→ オンニ、私どうしたらいい?

恋愛相談なら、

「언니, 나 그 사람 좋아하는 것 같아.」
→ オンニ、私、あの人のこと好きみたい。

また、親しい年上女性に甘えるように、

「언니~ 이것 좀 해줘.」
→ オンニ〜、これちょっとやってよ。

という使い方も自然です。

韓国ドラマでは「언니」と呼び始めることで、それまで少し距離があった女性同士が親しくなったことを表現する場合もあります。

日本人が使う場合の注意
「언니」は、年上の女性なら誰にでも使えるわけではありません。

初対面の人や会社の上司に、いきなり「언니」と呼ぶと馴れ馴れしく感じられることがあります。基本的には、ある程度親しくなってから使う呼称です。

また、重要なのが話している人の性別です。

女性 → 年上の女性
언니(オンニ)

男性 → 年上の女性
누나(ヌナ)

女性 → 年上の男性
오빠(オッパ)

男性 → 年上の男性
형(ヒョン)

という使い分けになります。

つまり、日本語では同じ「お兄さん・お姉さん」でも、韓国語では話し手が男性か女性かによって呼び方まで変わるのが大きな特徴です。

韓国ドラマで「언니」が聞こえたら、単純な「お姉ちゃん」という意味だけではなく、女性同士の年齢関係と親しさを同時に表している言葉として見ると、登場人物の関係がより分かりやすくなります。

㉞ 누나(ヌナ)

韓国語
누나

直訳
「お姉ちゃん」「お姉さん」

実際の意味
「누나」は、基本的に男性が自分より年上の女性を呼ぶときに使う言葉です。

実の姉だけでなく、親しい年上の女性、年上の友人や先輩などにも使われます。

「누나, 뭐 해?」
→ ヌナ、何してるの?

「누나, 같이 가.」
→ ヌナ、一緒に行こうよ。

日本語では「お姉さん」と訳せますが、実際には相手との年齢差+親しさまで表す韓国語特有の呼び方です。

韓国人が感じるニュアンス
「누나」は男性から年上の女性に使うため、恋愛ドラマでは特に重要な言葉です。

年下男性が年上女性に、

「누나, 나 누나 좋아해.」
→ ヌナ、俺、ヌナのこと好きだよ。

と言えば、「年上の女性を好きになった」という二人の関係性まで一言で分かります。

また、

「누나라고 부르면 안 돼?」
→ ヌナって呼んじゃダメ?

のようなセリフには、単なる呼び方以上に、**「もっと親しくなりたい」**というニュアンスが含まれる場合もあります。

ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、いわゆる年下男子×年上女性の恋愛で頻繁に登場します。

「누나, 나 남자로 안 보여?」
→ ヌナ、俺のこと男として見られない?

「누나, 나 기다려 줄 수 있어?」
→ ヌナ、俺のこと待っててくれる?

「누나, 보고 싶었어.」
→ ヌナ、会いたかった。

このようなセリフでは、「누나」と呼ぶことで、年齢差を意識しながらも相手に好意を持っていることが伝わります。

一方、実の姉に対して、

「누나, 엄마가 불러.」
→ 姉ちゃん、お母さんが呼んでるよ。

のように使うのも当然自然です。

日本人が使う場合の注意
最も重要なのは、누나は基本的に男性が年上の女性に使う言葉だということです。

女性が年上の女性を呼ぶ場合は、

언니(オンニ)

男性が年上の女性を呼ぶ場合は、

누나(ヌナ)

となります。

同じように、

女性 → 年上男性:오빠(オッパ)
男性 → 年上男性:형(ヒョン)

と使い分けます。

また、年上の女性なら誰でも「누나」と呼べるわけではありません。初対面や仕事上の関係では、相手との距離によって 선배님(先輩) や役職名などを使うほうが自然です。

さらに恋愛関係になっても、年下男性が彼女をそのまま「누나」と呼び続けることもあります。

そのため韓国ドラマで男性が女性に「누나」と呼びかけていたら、単純な「お姉さん」ではなく、「男性より年上で、しかもある程度親しい女性」だと分かります。

「오빠・형・언니・누나」の4つをセットで覚えると、韓国ドラマの人間関係がかなり理解しやすくなります。

㉟ 엄마(オンマ)

韓国語
엄마

直訳
「お母さん」「ママ」

実際の意味
「엄마」は、子どもが自分の母親を呼ぶときに使う、最も一般的な韓国語です。

日本語では 「お母さん」「ママ」 の両方に近い言葉で、小さな子どもだけではなく、大人になっても自分の母親を「엄마」と呼ぶのが韓国では普通です。

「엄마, 나 왔어.」
→ お母さん、ただいま。

「엄마, 뭐 해?」
→ お母さん、何してるの?

韓国人が感じるニュアンス
日本語では大人が「ママ」と呼ぶと少し幼い印象を持たれることがありますが、韓国語の「엄마」はそれとは少し違います。

成人した男女でも、

「엄마, 나 배고파.」
→ お母さん、私(俺)お腹すいた。

「엄마, 보고 싶어.」
→ お母さん、会いたい。

のように自然に使います。

つまり「엄마」は、子どもっぽい呼び方というより、家族の中で使う親しみのある「お母さん」と考えると分かりやすいでしょう。

ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは家族のシーンで非常によく登場します。

母親と喧嘩して、

「엄마는 왜 내 마음을 몰라?」
→ お母さんはどうして私の気持ちを分かってくれないの?

驚いたときには、

「엄마! 진짜야?」
→ お母さん!本当なの?

感情的な場面では、

「엄마, 미안해…」
→ お母さん、ごめん……。

というセリフもよく聞きます。

また、電話に出た瞬間、

「어, 엄마.」
→ うん、お母さん。

と言うのも非常に自然な韓国語です。

日本人が使う場合の注意
「엄마」は基本的に自分の母親を呼ぶ言葉です。

他人の母親について丁寧に話す場合に、そのまま「엄마」を使うとは限りません。

例えば、

우리 엄마
→ うちのお母さん/私のお母さん

어머니
→ お母様/母(より丁寧)

という違いがあります。

韓国語学習者が最初に不思議に感じやすいのが 우리 엄마 です。

直訳すると「私たちのお母さん」ですが、韓国人は自分の母親について話すときにも、

「우리 엄마가 요리를 잘해.」
→ 私のお母さんは料理が上手だよ。

のように 우리(私たちの・うちの) を非常によく使います。

また、ドラマでは驚いたときに、

「엄마야!」

と叫ぶことがあります。これは必ずしも母親を呼んでいるわけではなく、場面によっては日本語の 「うわっ!」「びっくりした!」 に近い感嘆表現です。

韓国ドラマで「엄마」が聞こえたら、単なる「ママ」ではなく、大人も普通に使う、韓国で最も身近な「お母さん」の呼び方として理解すると自然です。

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