日本語に訳しにくい韓国語10選 第1弾|韓国人が意味とニュアンスを解説

ドラマ韓国語

韓国ドラマや韓国人の会話を聞いていると、「字幕ではこう訳されているけれど、本当にその意味なの?」と思う韓国語があります。

韓国語と日本語は語順が似ており、日本人にとって比較的学びやすい言語です。しかし、単語そのものは訳せても、感情や文化的なニュアンスまで日本語にするのが難しい韓国語も少なくありません。

今回は、韓国人が日常的によく使う言葉の中から、特に「日本語に訳しにくい韓国語20選」を紹介します。

その第1弾です~

1. 정(チョン)

「情」と訳されることが多い言葉ですが、日本語の「情」だけでは少し足りません。

長く一緒に過ごすことで生まれる愛着・親しみ・人情・つながりなどが混ざった韓国独特の感情です。

「미운 정 고운 정 다 들었다」という表現もあり、好きなところにも嫌いなところにも「정」が湧いた、つまり長く付き合ったことで簡単には切れない関係になった、というニュアンスがあります。

これは、相手のことが全部は好きではないけど悪いところまでお互いに経験することでお互いに知らぬ間、絆ができた関係、、、とも言えます。

2. 눈치(ヌンチ)

直訳が非常に難しい代表的な韓国語です。

日本語なら「空気を読む」「察する」「相手の顔色を見る」などが近いでしょう。

「눈치가 빠르다」は「察しがいい」、「눈치가 없다」は「空気が読めない」と訳せます。

韓国社会では非常によく使われる言葉です。

決まり文句でよく使うので覚えた方が良いと思います。

★「눈치가 빠르다」:ヌンチガパルダ ⇒ 空気を読むのが早い

反対は、 

★「눈치가 없다」:ヌンチガオップタ ⇒ 空気が読めない

3. 한(ハン)

韓国文化を説明するときによく登場する言葉。

単なる「恨み」ではありません。

悲しみ、悔しさ、無念、心残りなどが長い時間をかけて心の中に積み重なった感情を表します。

日本語の一語だけで「한」を完全に表現するのは難しいでしょう。

本当に深い意味がある言葉です。ある意味では、韓国の歴史や文化をある程度理解しないとピント来ない単語です。

これも決まり文句での使い方が多いです。

★한이 깊다(ハンイ キップタ): 悲しみ、悔しさが深い

4. 답답하다(タプタパダ)

韓国ドラマでかなり頻繁に聞く表現です。

状況によって、

「もどかしい」
「息苦しい」
「じれったい」
「スッキリしない」

など意味が変わります。

話が通じない相手に対して「아, 답답해!」と言えば、「ああ、もう!じれったい!」くらいのニュアンスです。

何で、私の言っていることを理解してくれないか、心苦しい状況を表す表現です。

5. 아쉽다(アシプタ)

日本人が覚えておくと非常に便利な韓国語です。

「残念」「惜しい」「名残惜しい」などに訳されますが、どれも完全には一致しません。

旅行の最終日に「벌써 돌아가야 해서 아쉬워요」と言えば、

「もう帰らないといけないので名残惜しいです」

という気持ちになります。

今の状況・感情を続けていたい、今の状況・瞬間から離れたくないとの意味が含まれている表現です。

6. 서운하다(ソウナダ)

これも日本語にぴったり対応する言葉がありません。

信頼している人や親しい人から期待した反応を得られなかったときに感じる、寂しさ+残念さ+少し傷ついた気持ちです。

恋人や家族の会話でよく登場します。

本当に訳が難しい、、、表現ですが、こんな場面でよく出ます。

★난 너의 말에 서운하다 (ナヌン ノエ マルエ ソウンナダ): 

 ⇒ 俺はあなたの言葉に胸が痛む(寂しさ+残念さ+少し傷ついた気持ち)

7. 억울하다(オグラダ)

「悔しい」と訳されることが多いですが、ポイントは自分に非がないのに不当な扱いを受けたという感覚です。

「私は何も悪くないのに!」という悔しさが含まれています。

8. 섭섭하다(ソプソパダ)

「서운하다」とよく似ています。

相手の行動によって「残念だった」「寂しかった」と感じる気持ちです。

親しい人ほど使いやすい表現で、

「連絡くらいしてくれてもよかったのに……」

という場面の感情を想像すると分かりやすいでしょう。

相手との関係や親密さから見たとき、当然なことだと期待していた場面で、期待通りではなかったときに、相手によく言う表現です。

9. 시원하다(シウォナダ)

基本的には「涼しい」という意味ですが、韓国語では使える範囲が非常に広い言葉です。

冷たい飲み物だけでなく、熱いスープを飲んで

「아, 시원하다!」

と言うこともあります。

この場合は温度ではなく、体がスッキリする、気持ちいいという感覚です。

全然別の意味もあります。

実際の意味とは全く違うのに、熱い鍋物を美味しく食べる時に、意外にこの表現を使います。

10. 고소하다(コソハダ)

食べ物について使う場合、「香ばしい」と訳されることがあります。

しかし、ごま油、ナッツ、豆、穀物などから感じる香ばしさとまろやかなコクを含むため、日本語の「香ばしい」と完全には一致しません。

さらに「잘됐다. 고소하다」のように使うと、「いい気味だ」という全く別の意味になります。

⇒人の失敗や不幸を見て、「いい気味だ」「ざまあみろ」「自業自得だ」と感じる気持ち

日本語に訳すと消えてしまう「韓国語らしさ」

韓国語を勉強するとき、単語帳に書かれた日本語訳だけを覚えてしまうと、本当の意味が分からないことがあります。

特に、

정・눈치・한・서운하다・아쉽다・답답하다

などは、その代表例です。

韓国ドラマの日本語字幕でも、場面によって「寂しい」「残念」「悔しい」「もどかしい」など別々の日本語に置き換えられます。

だからこそ韓国語は、「この単語=この日本語」と暗記するより、どんな場面で韓国人が使うのかを理解することが重要です。

韓国ドラマを見るときも、字幕だけではなく実際の韓国語に少し耳を傾けてみてください。

「あ、この場面で서운하다を使うんだ」

と分かるようになると、字幕だけでは伝わらなかった登場人物の感情まで見えてきます。

韓国語の面白さは、まさにこうした日本語では一言に訳せない感情やニュアンスの中にあるのかもしれません。

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