家族・人間関係でよく聞く韓国語-その②|韓国人が意味を解説

ドラマ韓国語

韓国ドラマでは名前よりも「お兄さん」「お姉さん」といった呼び方が頻繁に使われます。

韓国語読み方意味
㊱ 아빠アッパお父さん
㊲ 선배ソンベ先輩
㊳ 후배フベ後輩
㊴ 아저씨アジョッシおじさん・成人男性への呼称
㊵ 아줌마アジュンマおばさん・中年女性への呼称

㊱ 아빠(アッパ)

韓国語
아빠

直訳
「お父さん」「パパ」

実際の意味
「아빠」は、自分の父親を呼ぶときに使う最も一般的な韓国語です。

日本語の 「お父さん」「パパ」 に近い言葉ですが、韓国では小さな子どもだけでなく、大人になっても父親を「아빠」と呼ぶことが珍しくありません。

「아빠, 뭐 해?」
→ お父さん、何してるの?

「아빠, 나 왔어.」
→ お父さん、ただいま。

韓国人が感じるニュアンス
「아빠」には、家族の中で使われる親しみや愛情が感じられます。

日本語では大人が父親を「パパ」と呼ぶと少し幼く感じる場合がありますが、韓国語の「아빠」は必ずしもそうではありません。

成人した子どもでも、

「아빠, 사랑해.」
→ お父さん、愛してる。

「아빠, 보고 싶었어.」
→ お父さん、会いたかった。

のように自然に使います。

ただし、「아빠」より丁寧で改まった表現として 아버지(アボジ) もあります。

ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、家族を描いた場面で頻繁に登場します。

父親にお願いするとき、

「아빠, 이것 좀 사줘.」
→ お父さん、これ買ってよ。

父親と喧嘩して、

「아빠는 왜 내 마음을 몰라?」
→ お父さんはどうして私の気持ちを分かってくれないの?

感動的な場面では、

「아빠, 미안해… 그리고 고마워.」
→ お父さん、ごめん……そして、ありがとう。

などと使われます。

電話でも、

「어, 아빠. 어디야?」
→ うん、お父さん。どこ?

という会話は非常に自然です。

日本人が使う場合の注意
「아빠」は基本的に自分の父親を呼ぶ親しい表現です。

より丁寧に「父」「お父様」と表現したい場合には、

아버지(アボジ)
→ お父さん/父

아버님(アボニム)
→ お父様

などが使われます。

また「엄마」と同じように、自分の父親について他人に話すとき、

우리 아빠
→ うちのお父さん/私のお父さん

という表現がよく使われます。

「우리 아빠는 회사원이에요.」
→ 私の父は会社員です。

直訳すると「私たちのお父さん」ですが、韓国語では 우리(私たちの・うちの) を自分の家族に対してよく使うため、自然な表現です。

さらに韓国ドラマでは、夫婦に子どもがいる場合、妻が夫を子どもの立場から 「아빠」 と呼ぶこともあります。

そのため「아빠」が聞こえても、必ずしも話している人自身の父親とは限りません。

「엄마(オンマ)」と「아빠(アッパ)」はセットで覚えておくと、韓国ドラマの家族関係や日常会話がぐっと理解しやすくなります。

㊲ 선배(ソンベ)

韓国語
선배

直訳
「先輩」

実際の意味
「선배」は、日本語の 「先輩」 にかなり近い言葉です。

学校・大学・会社・芸能界・スポーツなどで、自分より先にその組織や分野に入った人を指します。

「선배, 안녕하세요.」
→ 先輩、こんにちは。

「선배, 잠깐 시간 있어요?」
→ 先輩、ちょっと時間ありますか?

ただし、実際に相手を呼ぶときは 선배님(ソンベニム) という丁寧な形も非常によく使われます。


韓国人が感じるニュアンス
「선배」は単純に「自分より年上の人」という意味ではありません。

重要なのは年齢よりも、その学校・会社・業界などに自分より先に入った人であることです。

そのため、自分より年下でも入社が早ければ「선배」になる場合があります。

逆に、自分より年上でも後から入ってきた人なら「후배(後輩)」になることがあります。

韓国では先輩・後輩関係を表す、

선배(先輩) ↔ 후배(後輩)

という言葉が日常的によく使われます。


ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、特に学校・大学・職場を舞台にした作品で頻繁に登場します。

大学の後輩が、

「선배, 같이 밥 먹어요.」
→ 先輩、一緒にご飯食べましょう。

職場で、

「선배님, 이것 좀 봐주세요.」
→ 先輩、これちょっと見てください。

といった使い方をします。

恋愛ドラマでは、

「선배, 저 선배 좋아해요.」
→ 先輩、私、先輩のことが好きです。

という告白シーンも定番です。

この場合の「선배」は単なる役職ではなく、尊敬している年上・先輩への憧れや距離感まで感じさせることがあります。


日本人が使う場合の注意
日本語の「先輩」と意味が近いため比較的理解しやすい言葉ですが、覚えておきたいのが 선배 と 선배님 の違いです。

선배
→ 先輩

선배님
→ 先輩+敬称の「님」

「님」が付くことで、より丁寧で敬意のある呼び方になります。

特に会社やまだそれほど親しくない相手に直接呼びかける場合は、

「선배님!」

と聞くことが多いでしょう。

また、会社では相手の役職がある場合、いつまでも「선배」と呼ぶのではなく、대리님・과장님・부장님などの役職名で呼ぶことも一般的です。

そして「오빠・형・언니・누나」との違いも重要です。

これらは年齢と親しさを基準にした呼称ですが、선배は学校・会社・業界などで自分より先に入った人を表す言葉です。

韓国ドラマで「선배」や「선배님」が聞こえたら、単に年上という意味ではなく、二人の間に先輩・後輩という関係があると理解すると、登場人物の関係性がより分かりやすくなります。

㊳ 후배(フベ)

韓国語
후배

直訳
「後輩」

実際の意味
「후배」は、日本語の 「後輩」 とほぼ同じ意味です。

学校・大学・会社・スポーツ・芸能界などで、自分より後からその組織や分野に入った人を指します。

「내 후배야.」
→ 私の後輩だよ。

「회사 후배예요.」
→ 会社の後輩です。

「선배(先輩)」と反対の関係になる言葉なので、

선배(先輩) ↔ 후배(後輩)

とセットで覚えると分かりやすいでしょう。


韓国人が感じるニュアンス
「후배」で重要なのは、年齢ではなく「どちらが先にその組織や分野に入ったか」という点です。

例えば、自分より年上でも会社への入社が後なら、自分の「후배」になることがあります。

逆に自分より年下でも入社が早ければ、その人は「선배」になる場合があります。

そのため、

「나보다 나이는 많은데 회사 후배야.」
→ 私より年上だけど、会社では後輩だよ。

という関係もあり得ます。

韓国では学校や会社だけでなく、芸能界でもデビュー時期を基準に 선배・후배 という関係がよく使われます。


ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、学校や職場の人間関係を説明するときによく登場します。

「대학교 후배야.」
→ 大学の後輩だよ。

「우리 회사 후배인데 일을 정말 잘해.」
→ うちの会社の後輩なんだけど、仕事が本当にできるよ。

また、恋愛ドラマでは、

「그냥 친한 후배야.」
→ ただの仲のいい後輩だよ。

というセリフもよくあります。

ところが実際には、その「친한 후배(親しい後輩)」が恋愛相手になっていく、という展開も韓国ドラマではよく見られます。

「후배가 선배를 좋아하면 안 돼요?」
→ 後輩が先輩を好きになっちゃダメですか?

のようなセリフでは、先輩・後輩という関係を越えて恋愛感情を伝えるニュアンスが出てきます。


日本人が使う場合の注意
「선배」と「후배」は反対の言葉ですが、呼び方としての使われ方には違いがあります。

年下の人が年上の先輩を、

「선배!」
「선배님!」

と直接呼ぶのは自然です。

一方、先輩が後輩に対して、

「후배!」

と普段の名前の代わりに呼ぶのは、それほど一般的ではありません。通常は名前や名前+아/야などで呼ぶことが多いです。

つまり「후배」は、相手への呼びかけというより、

「내 후배」
→ 私の後輩

「회사 후배」
→ 会社の後輩

「학교 후배」
→ 学校の後輩

のように、その人との関係を説明するときによく使われる言葉です。

韓国ドラマで「후배」が出てきたら、単に「年下の人」と考えるのではなく、「自分より後から学校・会社・業界などに入った人」と理解するのがポイントです。

㊴ 아저씨(アジョッシ)

韓国語
아저씨

直訳
「おじさん」「おじさま」

実際の意味
「아저씨」は、一般的に成人した中年くらいの男性を指したり、呼びかけたりするときに使う言葉です。

日本語の「おじさん」に近いですが、韓国ドラマでは必ずしも親戚の「叔父さん」を意味するわけではありません。

「저 아저씨 누구야?」
→ あのおじさん誰?

「아저씨, 잠깐만요!」
→ おじさん、ちょっと待ってください!

このように、名前を知らない男性への呼びかけとして使われることもあります。


韓国人が感じるニュアンス
「아저씨」は日常的な言葉ですが、誰に使うかによっては失礼に感じられることがあります。

特にまだ若いと思っている男性に、

「아저씨!」

と呼びかけると、

「내가 왜 아저씨야?」
→ 俺のどこがおじさんなんだよ?

という反応になることもあります。

つまり、日本語の「おじさん」と同じように、相手に「もう若くない」と感じさせる可能性がある言葉です。

一方、子どもが成人男性を「아저씨」と呼ぶのはごく自然です。


ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、知らない男性への呼びかけとしてよく登場します。

例えば、タクシーや街中などで、

「아저씨, 여기서 세워 주세요.」
→ すみません、ここで止めてください。

また、子どもが男性に、

「아저씨, 누구예요?」
→ おじさん、誰ですか?

と聞く場面もあります。

恋愛ドラマでは、年齢差のある男女の間で女性が男性をわざと、

「아저씨」

と呼ぶこともあります。

男性が、

「아저씨라고 부르지 마.」
→ おじさんって呼ぶなよ。

と返すような場面は、二人の年齢差を利用した軽いやり取りとしてよく見られます。


日本人が使う場合の注意
日本人学習者が特に注意したいのは、知らない成人男性なら誰でも「아저씨」と呼べばよいわけではないという点です。

相手の年齢によっては「おじさん扱いされた」と感じさせる可能性があります。

また、店員や運転手などに対しても、状況によっては、

기사님(キサニム)
→ 運転手さん

사장님(サジャンニム)
→ 店主・社長さん

など、別の呼称が使われることがあります。

そして「아저씨」とセットで覚えておきたいのが、

아줌마(アジュンマ)
→ おばさん

です。ただし「아줌마」も相手によっては失礼に感じられることがあるため、実際に使う際には注意が必要です。

なお、韓国語で親戚としての「叔父・伯父」を表す場合は、家族関係によって 삼촌(サムチョン) など別の呼び方を使います。

そのため韓国ドラマで「아저씨」が聞こえたら、必ずしも親戚ではなく、「おじさん」「名前を知らない年上の男性」などを表している可能性が高いと考えると、場面を理解しやすくなります。

㊵ 아줌마(アジュンマ)

韓国語
아줌마

直訳
「おばさん」

実際の意味
「아줌마」は、一般的に中年くらいの女性を指したり、呼びかけたりするときに使われる言葉です。

日本語の「おばさん」にかなり近く、

「저 아줌마 누구야?」
→ あのおばさん誰?

のように使われます。

ただし韓国では日常的によく耳にする一方、相手に直接使う場合には注意が必要な言葉でもあります。


韓国人が感じるニュアンス
「아줌마」は本来、結婚した女性やある程度年齢を重ねた女性を指す言葉として広く使われてきました。

しかし現在では、単純に「既婚女性=아줌마」というより、日常会話では日本語の「おばさん」に近い感覚で受け取られることがあります。

そのため、まだ若いと思っている女性に、

「아줌마!」

と呼びかけると、

「내가 왜 아줌마야?」
→ 私のどこがおばさんなの?

と不快に思われる可能性があります。

特に初対面の女性に年齢だけを見て使うのは避けたほうが安全です。


ドラマで使われる場面
韓国ドラマでは、市場・食堂・近所などの日常的な場面でよく登場します。

子どもが近所の女性に、

「아줌마, 안녕하세요.」
→ おばさん、こんにちは。

と挨拶する場面などがあります。

また、喧嘩の場面では、

「아줌마, 지금 뭐 하는 거예요?」
→ おばさん、今何してるんですか?

のように使われることもあります。この場合は声のトーンによって、かなり強く聞こえることがあります。

ドラマでは若い女性が「아줌마」と呼ばれて、

「뭐? 아줌마?」
→ 何?おばさんですって?

と怒る場面も定番です。

つまり「아줌마」という一言だけで、年齢をめぐるコミカルなシーンが成立することもあります。


日本人が使う場合の注意
「아줌마」は覚えやすい韓国語ですが、日本人が実際に女性へ直接使う場合は特に注意したい表現です。

「おばさん」という意味を知らずに、レストランなどで女性店員を、

「아줌마!」

と呼ぶのはおすすめできません。

お店なら状況に応じて、

사장님(サジャンニム)
→ 店主さん/社長さん

など、より自然な呼び方があります。

また、「아줌마」と似ていますが、

아주머니(アジュモニ)

という表現もあります。「아줌마」より丁寧な響きを持つ言葉ですが、これも相手の年齢を意識させる呼称なので、誰にでも使えばよいわけではありません。

前回の、

아저씨(アジョッシ)=おじさん

と合わせると、

아저씨 ↔ 아줌마
おじさん ↔ おばさん

という関係になります。

韓国ドラマで「아줌마」が聞こえたら、単純に「おばさん」と訳すだけでなく、誰が誰に、どんな表情や口調で言っているのかにも注目すると、親しみなのか、普通の呼びかけなのか、それとも相手を怒らせる言い方なのかが分かりやすくなります。

続きは、ここをクリック↓

家族・人間関係でよく聞く韓国語-その②

コメント

タイトルとURLをコピーしました