『キム部長』韓国人からの感想

韓国ドラマ

「普通のお父さん」が実は一番怖い男だった

韓国人の私が2026年の韓国ドラマ『キム部長』を観て最初に感じたのは、「やっぱりソ・ジソブのアクションは格好いい」ということでした。

しかし、このドラマが面白かった理由はアクションだけではありません。

主人公キム部長は、一見するとどこにでもいそうな普通の中年男性です。会社に通い、家では娘を心配する父親。ところが、彼には家族にも言えない過去がありました。

実はキム部長は、恐るべき戦闘能力を持つ元特殊工作員。

そんな彼の大切な娘ミンジが突然姿を消したことで、普通のお父さんとして生きてきたキム部長が、封印していた「本当の自分」に戻っていきます。

このギャップが本当に面白いのです。

普段は地味な中年のおじさんなのに、娘を守るためなら誰よりも強い。敵が彼を「ただのおじさん」だと思って甘く見るほど、観ている側は「その人に手を出したらダメ!」と思ってしまいます。

そして始まるソ・ジソブのアクション。

若いヒーローが派手に戦うのとは違い、無駄な動きが少なく、静かで重い。年齢を重ねたソ・ジソブだからこそ出せる迫力があります。実際、制作側もアクションごとに場所や演出方法を変え、「ステージを一つずつクリアしていく」ような感覚を意識したと説明しています。

韓国人として特に面白かった「アジョシ」たち

私が個人的に好きだったのは、キム部長一人だけが強いのではないところです。

ソ・ジソブ演じるキム部長に加えて、ソン・ハンス、パク・ジンチョルという中年男性たちが登場します。

一見すると普通の「韓国のアジョシ(おじさん)」。

ところが、このアジョシたちが強い。

そして彼らを動かしているのは、お金でも名誉でもありません。

「自分の子どもを守りたい」

ただそれだけです。

命を懸けてでも子どもを助けようとする父親たちの姿と、長い時間を共にしてきた男たちの友情。この部分は韓国人の私が観ても胸が熱くなりました。

だから『キム部長』は単純な復讐アクションではないと思います。

父親の愛+中年男性たちの友情+痛快なアクション。

この3つが絶妙に組み合わされているのが、このドラマ最大の魅力です。

日本の皆さんにもぜひ、「ソ・ジソブが格好いいドラマ」としてだけではなく、家族を守るために再び戦うことを選んだ一人の韓国のお父さんの物語として観てほしい作品です。

実際、イ・スンヨン監督も、キム部長だけでなくソン・ハンス、パク・ジンチョルら中年男性たちの友情と、子どものために命まで懸ける父親たちの姿を作品の重要な魅力として挙げています。

また、この作品は「速く痛快なアクション+コミカルな場面+父性愛」の組み合わせがヒット要因として評価されています。

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